特許開発から起業、迷ったり悩んだり・・・・でも走っていれば何処かに着くはず。
小さな会社が作ると値段が高い理由
100円で大抵の物が買える世の中になって久しいですね。

昔から、こうした販売が無かった訳ではありませんが、
スーパーなどで、一時的な催しものとしてでした。
それがいつの間にか常設の店舗となっていったのは、
バブルの崩壊後だったと思います。

少子化への懸念はそれほどなく、子育て世代に
あまり優しい時代では無かったので、日用品を節約できて
とてもありがたいものでした。

100円均一のビジネス・モデルの凄さは、販売と製造の
両方であるという事ですよね。
あの販路があるから、あれだけの製造が出来るのです。

私も自分でものを作る側に立ってみて、本当にその凄さには
敬服するしかありません。 

で、小さな会社が作ると値段が高い理由
具体的な数字で見てみましょう。 

例えばです。 
プラスチックでできた5cm×7cm程度のグッズが
説明書を兼ねた厚紙の台紙にくっついていて、
ちょっと目を引くシールが1個貼ってある商品があったとします。
良く見かける感じでしょ。

それを、100万円の金型で1000個の物を作ったとします。
1,000,000÷1,000=1,0001個1000円です。

金型は型でしかないので、一個ずつこの型で取って
出たきたでプラスチック1個の部品の値段は別ですから、
1000個で50円のものだと仮定します。 
1,000+50=1,050 でこれだけで1個1,050円です。

これに台紙とかシールとかの印刷代が必要ですね。
型代もかかりますからね。 100円でしょうね。
厚紙でダイカットの印刷って、意外と高いんですよ、
1000枚の印刷だともっと高いかもしれませんが、このくらいで押さえたとして
1,000+100=1,150 でこれだけで1個1150円です。

そして、パッケージに詰めてもらう人の作業費が要りますが、
このくらいなら20円でしょう。
1,150+20=1,170 見えるものだけで1個1,170円です。

これが、特許のもので、弁理士さんに頼んでいれば
40万円程度はかかっています。 
そういう商品でなくても既に1,170円なんですよ。

倉庫代、ネットショップの出店料、あるいは宣伝費・・・・・・は入ってません。
これを他のお店においてもらうには、流通価格でなければ
置いてもらえませんから・・・・・・というわけで
皆さんなら、いくらの値段を付けますか?

では100円ショップの規模で同じものを考えてみましょう。
2,000店舗あるとしましょう。(多分もう少し多いはず)
一つの店舗で月に10個ずつ売れたとして20,000個です。

金型代は100万で同じですが、分母が変われば
1,000,000÷20,000=501個50円です。

そして、プラスチック1個の部品の値段はまた別ですから、、
20,000万個の注文なら25円より安いかも知れません。
50+25=75、 ここまでで1個75円です。

そして、シールや台紙、、20,000枚の印刷なら10円以内とか、
75+10=85 ほう、1個85円です。
パッケージへの封入作業10円として95円
その上、製造直販ですから、流通価格とか考えなくてそのままの価格です。
1個100円でも、損にはなりません。 正に薄利多売です。

ここまで大きなマーケットであれば、勝手に「○○円でどうですか」とか
相手から売り込んでくれます。

1000個の発注って、製造業では多い方ではありません。
最低で引き受けてくれる単位と思って頂いて良いです。
私はいつも「すみません、1000個なんですけれど・・・」の姿勢です。
タクシーの「すみません近くなんですけど・・・・・」と似ています。

大規模な販路、大量発注、大量生産、そして・・・
現金収入、(100円ショップでカード決済あまり見ない)
100円ショップはものすごいビジネス・モデルなのです。

すみません、私の仕事がまだまだなんです。
100円ショップのような販路も仕入れも築けていいません。

なんで、高いのかとおっしゃるのは、ごもっともです。
作っている私も、皆さまと同じ思いです。

1000円~2000円のリコーダーのミュートを作る技術と、
20万~30万のリコーダーのミュートを作る技術の本質は
変わらないし、他のもっと高い楽器のミュートより簡単に
作れるかと言われると困るのですが、
簡単では無かったから無かっただけだとも言えるんです。
それは、楽器なりに違うと思います。

楽器本体の値段でミュートの値段が決まるなんて
おかしな話ですよ。 技術じゃなくて、相場観なんですね。
でも、私自身も相場観で高いと思ってしまっているんです。

ですから、現在の価格、相当悩んで設定しました。 
事務所も見栄は張りません。 家のあちこちに段ボール
極力内製化してますから、寝る時間も削っていて、
それでも「高い」と言われれてしまうと、
何で作っているのか自分でも分かりません 
うーん、何で作っているんでしょうね。

・・・・・・・・待てよ、2万個の受注を先に取れたら
もっと安く作れるという事じゃない?
それだ!リスクを取ろう。
起業5年目
東北の震災が私の全てを変えました。
人生は有限で、自分に何が出来るかを問うきっかけになりました。

被災された方に、食べ物や必需品を送ろうとしたら、
「来てほしいバンドがある」と言われたことで、音楽だ!
と思って奔走する傍ら、

避難先の体育館で、子ども達が大人に吹いてはダメと
言われてしまった「リコーダー」

同じ音楽であるのにどうしたことだろうと・・・・・・

楽器が普及しにくい問題を解決するには、
自分も悩んだ楽器練習の音量の解決が一番だと思って、
取り組みました。

当時の私、何しろド素人です。 ド素人の怖いもの知らずで、 
「人」「モノ」「カネ」が無いという点で、既に中小企業診断士やら、
ビジネスアドバイザーの皆さんには、相手にしてもらえませんでした。
きっと、みなさん親切だったのですね。
止めた方が良いと誰もが思う相談者だったのですよ私。

正直、製造業をやろうと思った時に、本格的な製品が作れるまで
3年かかるだろうな・・・・・・と漠然と思っていました。 何しろ経験ゼロ、
始めたところで、更なる開発が待っています。

商品寿命は持って2年、普通なら半年・・・とも言われています。
とにかく、サイクルは世の中の進歩と共に短くなっているのは
この私も実感します。

マイブーム、意外と短い(笑)

「今をトキメく商品」は「今しかトキメかない商品」でもあるわけです。
ですから、製造は次の開発と並行してやっていくものだろうことは
当時想像はしていました。

一度、製造を始めたら、後戻り出来ないな・・・とも覚悟もしましたね。
物にもよるのでしょうが、メーカー責任は重いと考えています。
PL保険に加入する為に、開業届を出した感じだったと思います。

勝手に思っているだけかもしれませんが、交換用のスポンジは
死ぬまで作らなければとか、遺言しておかなければと思っています。
最初に販売した「dim.dim.kit」未だにメンテナンス承っています。

間もなく5年目、使って頂いた方がコンテストで賞を取られたとか、
家族に静かだと喜ばれた、マンションが楽器禁止だったが練習できた。
他のサイズも作って欲しいとか、大して儲かってない商いですが、
辞めずに頑張れたのは、ご愛用頂いている皆さんからの言葉や
メールやお手紙、ツイートでした。 ありがとうございます。

今年に入って皆さんのご活躍や、喜んで頂けている事を知る機会が
特に増えました。 続けてこられて良かったと心底思いました。
もしも、3年で廃業していたら、こんなに知ることが無かったでしょう。

そして、お叱りを頂いたこともありました。 お陰さまで、製造行程の
見直しや、商品説明の補足など、改善への切っ掛けを頂きました。
同様に感謝申し上げます。

この全く予測もつかなかった、何の保障も無い
小さな製造にお付き合いをして下さっている、製造関係の皆さま、
創業前からのアドバイザーの皆さま、寛容とご理解にも感謝します。
皆さまの、お力添えが無ければ、そもそも作れないものでした。

「良いものを提供し続ける努力」・・・
そのことに私に出来る最善を尽くす事をお約束します。

事業を通して出会えた皆さま、奇跡の5年間に感謝いたします。
楽器販売の現場に立ってみた。
大手楽器店のリコーダー販売の会場の片隅で、
「dim.dim.」の販売をさせて頂きました。

苦手分野ではありますが、お客様の声を聞ける
機会は多くありませんので、勉強になります。
販売して頂いている方の苦労や喜びも、
感じさせていただけます。

正直、ネット販売というのは一方的な行為であると、よく思います。
買う方も文章や写真、想像を膨らませて購入しなければ
いけない事も多いのです。
そして、メーカーは間違った使用方法で効果が得られなくても、
厳しいご評価を頂きます。 メーカーは、説明責任があるので、
そうした場合のクレームも全て引き受けます。
お店の方は、きちんとした商品を取り扱う事で評価されるので、
より、品質を見極めて仕入れをしなければいけない訳です。

つまり、メーカーはお客様とお店との両方に責任があることを
忘れてはいけません。 

この当たり前の事を、実店舗の販売では、相互に肌で感じる事が出来る
貴重な三日間でした。

この店舗さん非常に信頼も厚く、お客様は勿論のこと、
演奏家の方、楽器卸の方、全ての利益と満足を大切になさっているお店です。
こうしたお店は地元に根付き、コミュニティーとしても成立した、
完成度の高いお店、正に老舗です。

新製品も非常に吟味なさっています。
因みにdim.dim.についても、ホールで長い事、担当部署のトップだろう方が、
ご自身でテスト演奏して下さり、わたしにも、色々質問して下さった上で、
扱って頂ける事になりました。

そして、私のような慣れない人間に、大切な接客まで任せて頂いて、
もうそれは品質で応えるしかありません。
今回、初めて、オーダー・メイドのようなことにも挑戦させて頂きました。

私の商品にファンがいらっしゃったことも知ることが出来て
嬉しかったですね。 とても使って下さっているお話しでした。
今日は、その方の演奏も聴くことが出来ました。
メーカーとしては夢のようなお話しです。

その方、正直、非常に上手な方でした。 
運指とタンギングの練習については、特に皆さまから評価して頂いている
ウチの製品、お役に立てているみたいで、もっと良いものを作りたいと
開発魂、燃えました!

ファンだととおっしゃって下さった方、一応に上手い方なのです。
実はこれ、意外な共通点でした。
このあたり、私はキチンと見極める必要があるかもしれません。

つまり、Amazonの楽器販売では、演奏する方のレベルについて 
初心者からプロ用、どんなユーザー向けなのかを定義する欄があります。
案外、「初心者向け」では無いのかも・・・・・・

全ての子ども達に使ってもらいたいと始めた仕事ですが、
・・・・・、正直、声が聞けている、使ってくれている子ども達もトップクラスで
上手いです。 

dim.dim.が役に立ててそうなのか、
最初から上手な方なのか、上手な方だから使えているのか・・・・・・・・・
ユーザーレベルの書き換えが必要かもしれません。
それくらい、「上手な人が使っているdim.dim.」でした。

こうした事、やっぱりお店に立って、人と接して分かることですね。
接客の大切さ痛感しました。 
体験させて下さった楽器販売店さん、ありがとうございます。
想定外すぎて・・・・・
久しぶりのお題です。
特許を売ってしまおうか問題です。

私なんかが作るより、どっか大きなところが作ってくれたら・・・・
そうならないので作っている現状でした。
ところがです。 とある国から声がかかりました。
本気なのか?、技術についてとても褒めてくれます。
そんな目にあったことが無いので
裏があるに違いない思ってしまう訳です。 

日本を前提にしか、考えていませんでしたからね。

うちのを買って、知財とかはどうするんだろう?
私の知らない方法は沢山あるので、何か損をしない
商いの方法があるんでしょうね。
純粋に気に入ってくれているのであれば、「使用許諾」で
勝手にやってもらってもいいのでは?

商売として考えれば、「戦略的ビジネス」とか
「ブランド戦略」とか・・・・「物を売るな、コトを売れ!」
なるほどですね・・・・スマートでカッコ良さそうだ。

でも、それを始めると本当に使って欲しい人に
なかなか順番が回ってこない気がします。
大体、リコーダーそのものが楽器としてあまり評価されては
いない現状があって、その楽器のアクセサリーに
手を加えて仮に1万円以上の価格を付けたとして、
誰が買うのかということになるでしょう。

私が本当に使ってもらいたいのは、家庭環境で
ピアノなんか習えない、学校で習うリコーダーにしか
楽器と出会えるチャンスが無いかもしれない子ども達です。

親に2千円近いウチの道具を買って欲しいとは言わない
我慢強い子ども達です。

私の知っている子ども達は、ピッチがどうだとか、
音がどうだとか、二の次の問題で、練習が家でも出来るか
出来ないかの方が先なのです。 

海外でこの技術を使って安く製造してもらって、
わたしなんかより販売を得意とする人達にしてもらって、
それをついでに日本へ逆輸入しても良いんじゃないかな・・・・・。

量産と販売を誰かに任せて、別な物を考えるというのも
ありではなかろうかとも・・・・・何しろ一人メーカー。
Amazonの海外販売にも慎重だった私とは思えない発言でしたね。

困ったな、海外か・・・・・・想定外、何も浮かばない。 
迷っているから書いてます。 
この件、悩んでいても良期限ってあるんでしょうね。 
結果は私の事業展開の中で・・・・・

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