特許開発から起業、迷ったり悩んだり・・・・でも走っていれば何処かに着くはず。
「リコーダー指導法セミナー」受けてきました。
「リコーダー指導法セミナー」受けてきました。
長岡むつみ先生と、長岡先生からお名前を伺っていた
北村俊彦先生の指導方法を学ばせて頂きました。

長岡むつみ先生は
「全日本リコーダーコンテスト」で、子ども達を次々に
ステージに上げて、成果を出されています。 
本も出版されていて読ませていただいてました。
内容は具体的で、こんな時に、こういう声掛けを子供たちにするとか・・・
実にきめ細かで、隙間時間にぱっと子供の心をつかむのです。

私のように気の利かない人間にとっては、「なるほど~」の宝庫です。
物の見方、人との関わり方が新鮮で、子育ての本としても
おすすめしたいです。 
自分の子育て中に、早くに触れておきたかったなあ。

講習のベースは、この本なのですが、、
実際の先生のご指導は、もっと体当たりで、ワクワクするものです。
本では分からない、体験が沢山ありました。 
私自身が童心に帰って、先生の授業を楽しませて頂きました。

本はコチラ→ 子どもが輝く指導のコツと楽しいリコーダー曲集130

そして、次の日は北村俊彦先生でした。
「笛星人」の本の先生です。 
一音だけでも楽しく演奏できる工夫や、合奏へのアレンジなど、
簡単なところから、少しずつ難易度を上げていくのですが、
とても丁寧で、無理をさせずに導くのです。

それらは、作曲の段階で、当然そうなるように仕込まれていて、
曲は簡単ですが、根底にあるロジックは実に緻密です。

この本を1冊、順番に吹いていくと、いつの間にか
目標とする曲が吹けるようになるように、書かれているそうです。
指導方法は勿論素晴らしいのですが、全体にストーリーがあり
経営者にも通じる一貫性があるのです。
とても著名な起業家の、お話を聞いているような感じがしました。

本はコチラ→ リコーダー笛星人

学校の先生ってエンターテイナーなんですね。 
人を引き付けるお話は
毎日、授業に立っていらっしゃるからなんすよね。
ユーチューバーだって、こんなに場数踏んでいないでしょう。
実は学校の先生という職業、凄かったんだと、今更ですが、
この年齢で気が付きました。

私は自分の製品である「dim.dim」.について、
一定期間は、「不慣れな使用者」で居ようと決めていました。
それは、子供向けの製品が出来るまでです。
現在金型を作り始めた「dim.dim.band」(ディム・ディム・バンド)が
これに当たります。 

公言しますが、私自身がリコーダーの愛好家であるとか、
そうした理由で始めた開発ではなかったので、
初心者でい続けることは、それほど難しくはありませんでした。
「吹くけど、練習しない」それだけです。

しかしです。 興味がない私でも、これだけ演奏家の演奏を聴き、
楽器としてのリコーダーの機能と可能性を知ると、
満更、興味ないこともないかも・・・・と変わってきました。

そして、もう一つの興味、
「リコーダーって、今どうやって今教えているんだろう」
触れて、楽器教育そのものにも、とても興味がわいてきました。
dim.dim.で貢献できること、まだありそうな気がします。
私が学校の授業に 「音楽」が必要と思う理由
はじめに

学校の教科に音楽があることに疑問を持っている方、多いんじゃないでしょうか。
朝礼で歌うくらいで良いんじゃないの・・・・確かに・・・・
音楽って、生きて行くのに要る? そう思う方もいらっしゃるでしょう。 
ですので、これは私が「必要」という思いに至った流れですが、一緒に考えて頂けたら嬉しいです。

自由7科 

【自由七科(読み)じゆうしちか(英語表記)artes liberales; liberal arts】ってブリタニカにあります。
「リベラル・アーツ」(liberal arts)って言葉、耳にされたことはありませんか?
「人を自由にする学問」という事なのですが、古代ギリシアの,肉体労働から解放された自由人にふさわしい教養をというところが元になります。
マルクス・トゥッリウス・キケロっていう【Marcus Tullius Cicero】(前106~前43) 古代ローマの政治家・雄弁家・哲学者。博学で多才で、その上、雄弁な有名人である彼が、「自由学科」として、7つの科目に限定してこう呼んだのが始まりだそうです。 
7科目は文法・修辞学・弁証法の3学と算術・幾何学・天文学・音楽の4科からなります。 時代の中で、同じ科目でありながらとらえ方が変わってきたようですが、中世の西欧において、必須の教養科目として学ばれてきました。

六芸

西欧の「自由7科」に対し、中国の六芸(りくげい)「礼、楽、射、御、書、数」というのがありあます。 孔子が論語の中で「子曰く、道に志し、徳に拠り、仁に依り、芸に遊ぶ。」の「芸」は、この「六芸」の事です。 

「礼」は礼儀正しいこと、「楽」は音楽のこと、「射」は弓を射ること、「御」は馬を御すること、「書」は文学、書のこと、「数」は算術を言います。 
特に音楽は楽奏、詩歌、舞踏が含まれます。 

共通する「音楽」

「自由7科」と「六芸」、どちらも身分のある人が教養としてたしなむものとして「音楽」と「数学」を挙げています。
「音楽」は、西洋、東洋、古代、現代と時代も問わずにあって、「詩歌・舞踏・楽器演奏」と範囲が広く実技についても、形式の違いや変化はありますが、共通して音楽の一部とされてきたことです。  

更に興味深いのは、「音楽」という科目が学問としても論理的であるという点です。 西洋では数学者ピュタゴラスが、音程が単純な周波数比で成り立っていることを発見して、後世のプラトンや哲学者や天文学者などにも影響を与えました。 自然の創造物や現象を数学的に考察するというものです。 この時代の音楽とは、調和(ハルモニア)の理論であり、調律によって音が協和するように、肉体と精神を調和させることが人間形成において必要だとしています。 この考えが歴史的にある国、地域では「音楽療法」についても医療として現代において受け入れられているのでしょう。 日本でそうならないのは、こうした歴史的な背景が理由かもしれません。 
学校の授業で「肉体と精神を調和」・・・・他の教科には無いメリットです。 体育もそうなのでしょう。

話は教育に戻りますが、こうした歴史から、教育に「音楽」があることは、とても自然なことだと思うのです。 時代に合った形で、過去そうあったように残していくものではないでしょうか。 この西洋、東洋、問わずにある「数学」と「音楽」はコミュニケーション・ツールとしてもきっと活用しやすいはずです。

楽器演奏は、脳の発達に関係がありそう

「楽器を演奏することで思考能力が高まったり、老化を遅らせたり認知症を予防したりできることが最近の脳科学の研究で明らかになっています。 fMRI (functional magnetic resonance imaging) という技術によって、脳への血流動態反応をリアルタイムで観察できるようになりました。 それによれば 楽器演奏時の脳は、脳が全身運動している状態のように活動し、Visual(視覚)・Auditory(聴覚)・Motor(筋肉運動)に関する脳領域が特に活発になることが分かっています。 特に情報伝達が活発にすることによって右脳と左脳をつなぐ脳梁が鍛えられて、双方の役割をスムーズに行えるようにするのだそうです。」
【出典】TED-Ed 楽器演奏は脳にどのような効果をもたらすかAnita Collins

ということは、右脳と左脳の役割として、論理的な思考を担当する左脳が行い、創作活動は右脳が行うとされていますが、「音楽」が数学的思考と芸術的直観と切り離せないものであるということから、この脳の活動は古代からの研究と合致していて、すっきりと納得が行く結果だと思いました。

そうであるなら、「楽器演奏」は子ども達にもっとしてもらいたいし、大人もした方が良さそうではありませんか!!!

「音楽」「楽器演奏」は既に遺伝子に・・・・

人類は何時から「音楽」「楽器演奏」を知ったのでしょう?
「確実に最古の笛と考えられているものはドイツ、ウルム近郊の洞窟から出てきた骨の笛で約36000年前のものであり、現生人類が使用したと考えられているそうです。」出典:ウィキペディア
こんなに昔から、人類は楽器を手にしていたのですから、もう楽器演奏、音楽は遺伝子のとても深いところで生き続けてきたということです。 

余談ですが、最近まで私は、漢字の「楽器」が「楽しい器(うつわ)」だからなのだと思っていたのですが、実は「楽しい」の「楽」は楽器を意味する象形文字が源であり、楽器を演奏する時の感情・状態から「たのしい」に「楽」を充てたことを知りました。
つまり、楽器を奏でる気持ちが「たのしい」を表現していたという事になるのですね。

楽器を演奏しなければ、人生の楽しさが解らないのかも・・・・となれば、「音楽」は必要な教科であると私は思った次第です。

参考情報

リベラルアーツ
自由7科
六芸:
:六芸
修辞学:
ピュタゴラス音律:
音楽と数学:
16・17世紀のイタリアにおける数学的音楽理論の展開―協和音とその知覚の問題を中心に―大愛 崇晴
古代音楽: